中古マンションの購入は、支払い能力があれば母子家庭などのひとり親家庭も可能です。
実際に住宅ローンの審査では、ひとり親かどうかが影響を及ぼすことはありません。
今回は、母子家庭が中古マンションを購入するメリットや予算の立て方、住宅ローンでチェックされる項目などに関して解説するので、ぜひ中古マンションの購入を検討する際にお役立てください。
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目次
母子家庭でも支払能力があれば中古マンションは購入できる
中古マンションを購入する際、重視されるのは「支払い能力があるか」です。
中古マンションの価格と手数料を無理なく支払うことができ、売り主が取引に応じれば購入できます。
住宅ローンについて
中古マンション購入時に多くの方が利用する住宅ローンについて、確認しておきましょう。
国土交通省が実施した「令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」によれば、住宅ローンの審査項目に「家族構成」を含めているのは対象金融機関のうち、23.7%でした。
この結果からも、母子家庭かどうかなどの家族構成が審査に与える影響はほとんどないと考えられます。
住宅ローンの審査では、主に返済をおこなう方の完済時の年齢や借入時の年齢、健康状態、年収、勤続年数、返済負担率などをチェックされることが一般的です。
返済負担率とは、年収に占める返済額の割合で、20~25%程度であれば無理のない返済が可能だと判断されます。
また、担保となる物件、つまり購入対象となる中古マンションの評価も重視されるでしょう。
万が一、ローン契約者が住宅ローンの返済を滞納したときは、金融機関は対象となる中古マンションを売却し、未払い分を回収します。
中古マンションの価値が低く、未払い分を回収できないのでは困るので、融資する金額を決定する際に詳しく調査して中古マンションの価値を査定します。
中古マンション購入時のローンに関しては、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
母子家庭で中古マンションを購入するメリット
母子家庭の方が中古マンションを購入することには、次のようなメリットがあります。
物件によっては賃貸よりも安い
住宅費として支払う金額が、賃貸物件を借りるよりも購入したほうが安くなる可能性があります。
賃貸であれば家賃と管理費の合計額、購入する場合はローン返済額と管理費、修繕積立金の毎月の合計額を比較してみましょう。
物件によっては、賃貸よりも少ない費用負担で中古マンションを購入できることがあります。
購入すれば将来的に資産になる
賃貸に住み家賃を支払い続けても、将来的に自分の資産になるわけではありません。
しかし、中古マンションを購入して、住宅ローンを支払い完済すると自分の資産にできます。
毎月の家賃の支払いを無駄に感じている方は、中古マンションを購入して自分の資産にすることも検討しましょう。
老後の住居に関する不安が減る
住宅ローン完済後は、毎月の管理費と修繕積立金、年に一度の固定資産税や都市計画税などを支払えば、いつまでも居住できます。
老後になると、家賃を支払い続けられるのか、賃貸契約を更新できるのかなど、住む場所に関する不安が出てくるものです。
中古マンションを購入すれば、老後の住居に関する不安を軽減できるでしょう。
子どもに住む場所を残せる
財産として子どもに中古マンションを残せることも、購入するメリットです。
子どもが成長して一度親元を離れても、中古マンションを持っていれば、いつでも帰ってこれる場所にできます。
もし子どもが購入した中古マンションに、将来住みたくないと判断しても、自分が住まなくなったときに、売却して次の住宅を購入するときの足しにすれば良いので、無駄にはなりません。
DIYやリフォームを自由にできる
賃貸住宅は自由に住宅をアレンジできませんが、購入した中古マンションであればDIYやリフォームをして、好きなように住宅をアレンジできます。
ただし、どの中古マンションも管理規約などでリフォームできる範囲が決められているので、リフォームする前には、一度管理組合に相談するようにしましょう。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、中古マンション探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
「なかなか物件が見つからない」「物件探しに疲れた」という方はぜひお気軽にご利用ください。
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中古マンション購入予算の計算方法
どの程度の価格の中古マンションを購入できるかは、自分の年収からある程度計算できます。
例えば、年収が400万円であれば、返済負担率を20~30%とすると、年間80万~120万円をローン返済に充当できると考えられるでしょう。
30年ローンを組む場合であれば、合計返済額が2,400万~3,600万円となる物件は無理なく購入できます。
ただし、利息があるので合計返済額=購入できる物件価格ではありません。
頭金として支払える金額によっても購入できる物件は変わるので、毎月の返済額などを決めてから不動産会社に相談してみましょう。
母子家庭が利用できる補助金制度
公的な制度を利用すると、低金利でお金を借りられることがあります。
例えば、国が実施するひとり親向けの「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」では、住宅購入資金として一定額内なら年1.0%の低金利で借りることが可能です。
保証人を立てれば無利子で借りられるので、ぜひ市区町村役場で相談してみましょう。
また、自治体によっては、住宅購入時に活用できる補助金制度などを設けていることがあります。
制度によっても利用できる条件が異なるので、まずは市区町村役場で住宅購入に活用できる制度はないか尋ねてみましょう。
母子家庭が中古マンションを購入する際の注意点
中古マンションを購入するときは、次の2点に注意しましょう。
- 親子でゆとりをもって住める家を選ぶ
- 将来のライフスタイルを意識する
それぞれ詳しく解説します。
親子でゆとりを持って住める家を選ぶ
母子家庭では、両親がサポートしてくれる場合もありますが、ほとんどの方が母親ひとりで保育園や幼稚園の送り迎えや家事などをすることになります。
生活に必要な施設が遠くにあると、時間的にも体力的にもつらくなるかもしれません。
そのため、中古マンションを購入する際は、学校や保育園、病院、スーパーなどが適度な距離にあるかチェックしましょう。
将来のライフスタイルを意識する
子どもが独立する、自分自身が再婚するなど、将来的にライフスタイルが変わる可能性があります。
購入する中古マンションは、もしライフスタイルが変わっても住みやすいか、万が一のときには売りやすい・貸しやすいかも考えて物件を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回お伝えしたとおり、中古マンションは母子家庭の方でも購入可能です。
また、中古マンションの購入により、老後の住宅問題を解決できることがあります。
場合によっては賃貸よりも住宅費の負担が少ないこともあるので、一度資金計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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