中古マンションを自分でリノベーションする「セルフリノベーション」を実施する場合、どの程度の費用がかかるのか、目安をご紹介します。
日数や難易度も解説するので、実施する前にぜひチェックしてみてください。
また、何でもセルフリノベーションできるわけではありません。
どのようなリノベーションはは専門家に任せるほうが良いのかも具体的にご紹介します。
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セルフリノベーションでできることは?
セルフリノベーションとは、自分で住宅をリノベーションすることです。
リノベーションとは今ある建物に手を加えることで新たな価値を付与することなので、基幹となる構造に手を加えなくても十分に実施できます。
リフォーム業者に依頼してリノベーションをおこなうこともできますが、思い通りに仕上がるとは限りません。
セルフリノベーションでできることとできないことを把握して、理想の住宅を完成させましょう。
セルフリノベーションでできること
セルフリノベーションでできることとは、特別な資格がなくてもできることを指します。
例えば電気工事やガス工事をともなう作業は資格が必要なので、資格を持っていない場合、セルフリノベーションはできません。
特に資格を必要としない作業は、場所や作業内容によっては難易度が異なりますが、努力次第ではセルフリノベーションできるでしょう。
床・壁・天井など
壁や天井のクロスの張り替えや、床のシートあるいはフローリングの張り替えは、資格を必要としないのでセルフリノベーションをおこなうことができます。
クロスは糊付きのものを使用すると、均一に下地や接着剤を塗布できない場合でもきれいに仕上げることができるでしょう。
また、壁に飾りの棚やタイルを取り付けることも、セルフリノベーションで対応できます。
セルフリノベーションでできないこと
セルフリノベーションで対応できる箇所も多いですが、できない箇所も少なくありません。
特に資格が必要な作業は、該当する資格を保有していない場合は取り組んではいけません。
また、資格が不要な作業であっても、難しそうと思えるときは無理に取り組まないようにしましょう。
失敗して材料費が多く掛かることはもちろん、けがをする可能性もあるので充分に注意してください。
電気・ガス・水道
電気工事や水道工事、ガス工事などの専門的な知識が必要な作業は、資格を持っていない場合はセルフリノベーションできません。
万が一、方法を詳しく知っていて実施した経験があっても、ちょっとしたミスでガス漏れや漏電が起こり大事故に繋がる可能性があるので、セルフリノベーションはおこなわないようにしましょう。
床・壁・天井などのセルフリノベーション費用目安
水回りや電気・ガス関係以外の場所であれば、ほとんどの作業をセルフリノベーションを行うことができます。
特に床や壁、天井は取り扱いに際して資格が不要な作業が多いので、セルフリノベーションしやすい箇所でしょう。
それぞれの場所でセルフリノベーションを実施する際にどの程度の費用がかかるのか、詳しく解説します。
床のセルフリノベーション
フローリングの張り替え(重ね張り)を業者に依頼する場合は、素材にもよりますが、8畳前後の広さで5~15万円ほどかかります。
しかし、セルフリノベーションであればほぼ材料代だけで張り替えられるので、3~5万円でリノベーションすることができます。
人件費がかからない分、高級素材を選んで部屋全体をグレードアップすることもできます。
壁のセルフリノベーション
壁紙(クロス)の張り替えを業者に依頼する場合は、8畳前後の広さの部屋で約3~5万円かかります。
しかし、セルフリノベーションであればクロス代と接着剤代だけで張り替えられるので、1~3万円ほどでリノベーションすることができます。
糊付きのクロスを選べば、接着剤代も不要です。
また、珪藻土や漆喰を塗る場合も、業者に依頼すると8畳前後の広さで15~25万円かかりますが、セルフリノベーションであれば5~10万円ほどで収まる可能性があります。
塗装の技術は必要ですが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
天井のセルフリノベーション
天井(クロス)の張り替えを業者に依頼する場合も、8畳前後の広さで3~5万円ほどかかります。
セルフリノベーションであれば1~3万円ほどに抑えることができます。
しかし、無理な体勢で作業をおこなうので壁のリノベーション作業より難しくなります。
腰を傷める可能性もあるので、専門業者に依頼するほうが良いかもしれません。
水回りのセルフリノベーション
排水管や給水管の作業に関しては資格がないとできませんが、周辺の作業であればセルフリノベーションで対応できることがあります。
例えば洗面所やトイレの床のシートや浴室の壁のタイルの張り替えはおこなうことができます。
価格はタイルや張り替え範囲の広さによっても異なるので、材料を購入する際に確認してください。
また、システムキッチンに「カッティングシート(リメイクシート)」を張って、綺麗にすることもできます。
カッティングシートは通常の大きさのシステムキッチンで2~3万円ほどで入手可能です。
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セルフリノベーションのプロセスと所要期間
水道や電気などの専門的な工事でない場合は、セルフリノベーションの手順はどの場所を扱うときでも基本的には同じで、以下のとおりとなります。
- 解体
- 資材や道具の容易
- 貼る・塗る・組み立てる
- 後片付け
それぞれの工程の詳細な内容と注意すべきポイントを見ていきましょう。
また、おおよその所要時間もご紹介します。
解体
壁や天井を壊して大がかりなセルフリノベーションを実施する場合には、まずは解体からおこなう必要があります。
解体しない箇所を養生シートと養生テープで保護してから、バールとのこぎりなどを用いて解体していきましょう。
解体する範囲にもよりますが、6畳間で2~3日はかかります。
細かなホコリが飛ぶので、ゴーグルやマスクなどで顔を覆うようにしてください。
クロスなどの張り替えをおこなう場合は、解体せずに古いものを取り外します。
資材や道具の用意
解体資材や道具を用意します。
解体する前に資材や道具を運び込む場合は、汚れがつかないようにブルーシートで覆っておきましょう。
例えばクロスの張り替えであれば、新しいクロスと脚立、カッター、ローラーなどが必要になります。
糊付きのクロスでない場合には、接着剤や刷毛、ヘラ、スポンジ、バケツなども用意しておきましょう。
貼る・塗る・組み立てる
資材と道具をすべて用意したあとで、貼る・塗る・組み立てる作業に進んでいきます。
6畳間の壁のクロスを全部張り替える場合は1~2日、ペンキなどで塗装する場合も1~2日を目安にしておきましょう。
洗面所や浴室のタイルの張り替えは、今まで作業経験があるかによっても所要日数は変わります。
初めての方であれば意外と時間が必要で、壁一面に1日はかかるので注意が必要です。
後片付け
作業が終わったら、ゴミの分別と運び出しをおこないます。
ペンキなどは固まるので、新聞紙などの不要な紙に染み込ませるか硬化剤で固めてから可燃ごみとして自治体の回収日に出しましょう。
また、廃材の量が少ない場合は通常の可燃ごみや不燃ごみとして出せますが、量が多い場合や分別がわからない場合は、自治体に相談してから正しく捨てるようにしてください。
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