中古マンションを購入するときには、物件の購入代金以外にもさまざまな初期費用がかかります。
引っ越しする費用なども含めると、おおよそ中古マンションの代金の1割程度が初期費用として必要です。
何にどの程度の費用がかかるのか詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、中古マンション購入時の初期費用を抑えるポイントや支払いのタイミングに関しても解説します。
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中古マンション購入にかかる初期費用の目安
中古マンションを購入するときには、初期費用がかかります。
一般的に、中古マンション購入時の初期費用は物件価格の5~8%程度が目安です。
新築マンションの初期費用は、物件価格の3~6%程度といわれているので、同額の物件であれば中古マンションのほうが初期費用は高くなるでしょう。
新築と中古の初期費用の差は、不動産会社の仲介手数料から生じています。
仲介手数料は物件価格の3%程度のため、初期費用も中古のほうが3%ほど高くなることが多いです。
中古マンション購入にかかる初期費用の種類
中古マンションを購入する際にかかる初期費用としては、次のものがあります。
- 手付金
- 仲介手数料
- 住宅ローン関係費用
- 保険料
- 登記関係費用
このうち、住宅ローン関係費用は住宅ローンを組まないときには不要です。
手付金
手付金とは、契約の証拠として買い主が売り主に現金で支払うお金のことです。
手付金を支払った後でキャンセルすると、手付金が戻らないこともあるので注意しましょう。
なお、手付金は取引価格の5~10%が目安です。
契約後には物件代金の一部となるため、住宅ローンの頭金として設定するケースもあります。
>>中古マンション購入時の手付金とは?金額相場と注意点を解説
仲介手数料
仲介手数料は、不動産会社に支払う料金です。
取引価格によって上限額が以下のように決まっています。
取引価格 | 仲介手数料 |
---|---|
200万円以下 | 取引価格×5%+消費税 |
200万円超400万円以下 | 取引価格×4%+2万円+消費税 |
400万円超 | 取引価格×3%+6万円+消費税 |
例えば、3,000万円の中古マンションを購入するときには、消費税込みで上限105万6,000円の仲介手数料がかかります。
住宅ローン関係費用
住宅ローンを利用して中古マンションを購入するときは、以下の費用がかかることがあります。
- 保証料
- 事務手数料
保証料
保証人を立てないで住宅ローンを借りる場合、保証会社に保証料を支払います。
住宅ローンによって支払い方法や計算式などが異なりますが、借入金額の数%として保証料を設定されることが一般的です。
事務手数料
住宅ローンを組む際に、金融機関に事務手数料を支払います。
通常は数万円程度ですが、金融機関によっては手数料不要の場合もあります。
保険料
中古マンションや一戸建てなどの物件購入時には、火災保険や地震保険に加入することが多いです。
住宅ローンを組む際にも、火災保険に加入していることが条件となっていることがあるので注意しましょう。
なお、地震保険は火災保険加入時のみ契約できます。
地震保険単体で契約できないので注意しましょう。
>>中古マンションの火災保険の相場|保険料の抑え方と会社選びのポイント
登記関係費用
不動産を購入したときは、所有権移転登記が必要です。
登記時には登録免許税を支払うことになるので準備しておきましょう。
また、住宅ローンを組む場合には抵当権設定登記をおこない、別途登録免許税を支払います。
なお、登記手続きは自分でおこなうことも可能ですが、司法書士などの専門家に依頼できます。
その場合は、報酬として10万円ほどかかることもあるので注意が必要です。
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中古マンションの初期費用を支払うタイミング
中古マンション購入時の初期費用は、全額をまとめて支払う必要はありません。
費用の項目によって支払うタイミングが異なります。
支払いの遅れが出ると購入手続きが長引いてしまうので、必要なタイミングで支払えるように用意をしておくようにしましょう。
費用項目 | 支払うタイミング |
---|---|
手付金 | 中古マンションの購入を申し込むとき |
仲介手数料 | 売買取引をおこなうとき |
住宅ローン関係費用 | 住宅ローン契約をおこなうとき |
保険料 | 住宅ローン契約をおこなうとき |
登記関係費用 | 住宅ローン契約をおこなうとき、物件引き渡しのとき |
中古マンションの初期費用を減らすポイント
次のポイントに留意することで、中古マンションの初期費用を減らせるかもしれません。
- 住宅ローンの借り入れ額を減らす
- 登記手続きを自分でおこなう
- 保険を見直す
住宅ローンの借り入れ額が減ると、利息を減らせるかもしれません。
ただし、あまりにも毎月の返済額を減らしてしまうと、返済期間が長引き、借り入れ額は少ないのに利息が高くなることもあります。
無理のない範囲で早めに完済できるようにローン返済スケジュールを組みましょう。
住宅ローンの保証金は借り入れ額から計算するため、借り入れ額が減ると保証金も減ります。
保証金は決して安くはないので、借り入れ額を一度見直してみましょう。
また、所有権移転登記や抵当権設定登記の手続きを司法書士などの専門家に依頼すると、報酬を支払う必要が生じます。
登記手続きを自分でおこなえば、専門家へ報酬を支払う必要がなくなり、初期費用を減らせるでしょう。
加入する保険を見直すことでも、初期費用の減額につながります。
また、契約年数を長くして保険料をまとめて支払うことで、1年あたりの保険料を抑えることができます。
今後、火災保険や地震保険の見直しをおこなわない場合には、まとめて支払うことも検討してみましょう。
保険の契約をおこなう前に、保障内容をしっかりと見直すことが大切です。
まとめ
中古マンションを購入するときには、手付金や住宅ローン関係費用などのさまざまな初期費用がかかります。
仲介手数料がかかる分、新築マンションよりも高額になるケースもあるでしょう。
仲介手数料を節約するためには、直接売り主と交渉して直接購入するなどの方法もありますが、契約内容に不備があり、後日トラブルが生じることもあるので注意が必要です。
正規の宅地建物取引業者に依頼し、安心して売買をおこなうほうが良いでしょう。
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