「家族でカラオケを楽しみたい」「楽器を思いっきり演奏したい」などの理由で、マンションの一室を防音室にリフォームする方も少なくありません。
具体的にはどの程度の費用がかかるのか、おおよその工事期間などを解説します。
また、リフォームせずに防音性を高められるアイテムもご紹介しますので、リフォーム工事が難しい場合や予算が限られている場合にぜひ参考にしてください。
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防音室をリフォームする際の費用と期間
音が漏れるのは壁を通してだけではありません。
窓や床からも音が伝わるので、マンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、全方位的に防音性を高める必要があります。
リフォームする部位と工事期間について解説します。
壁の費用と期間
壁の中に吸音材を組み込み、石膏ボードでカバーすることで防音室をつくることができます。
一度壁を解体し、吸音材と石膏ボードの取り付け、クロス張りまでの工程で6畳(壁は約30平方メートル)の部屋なら35~50万円ほど、工期は1週間ほどかかるでしょう。
天井にも同じ防音処理をする場合はさらに10~20万円ほど加算されます。
窓の費用と期間
防音効果のある窓に取り替えることで、室内の防音性を高められます。
また、現在の窓の内側にもう1枚窓を取り付けることで、防音性を高めることも可能です。
窓の大きさにもよりますが、幅180cmの掃き出し窓で10~15万円、工期は1日です。
内窓を取り付ける場合は、工期が1~2日ほどになることもあります。
床の費用と期間
防音効果のある床材に張り替える方法、もしくは床材の下に防音マットや吸音材を敷く方法により、室内の防音性を高められます。
一度、床材をすべて剥がして完成させるのに6畳の部屋なら30~80万円ほど、工期は1週間ほどかかるでしょう。
注意点
壁材や床材、吸音材の材質によって価格が大きく異なるため、どの程度の防音効果を求めているのか、部屋で何をしたいのかを明確にしてから、リフォーム業者に相談してください。
また、換気口からも音が漏れるため、防音効果のある換気口に取り替えることも検討してみましょう。
素材や大きさにもよりますが、換気口一1つあたり2~5万円ほどで交換できます。
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リフォームするのが難しい方は防音アイテム
リフォーム工事をすることで高い防音効果のある防音室をつくれます。
壁・窓・床・天井すべてを防音素材にするならば、より高い防音効果を得られるでしょう。
しかし、防音目的のリフォームは価格が高く、6畳1室で100万円を超えることも珍しくありません。
費用を抑えたい場合や、将来的に引っ越す予定がある場合は、工事不要で防音効果を高められるアイテムの利用も検討してみましょう。
組立式の防音ボックス
組立式の防音ボックスは、誰でも簡単に組み立てることができ、しかも半畳~1畳(メーカーによっては3畳程度の大きなものもある)程度とコンパクトなため、引っ越す可能性がある方や防音室をつくるスペースがない方にもおすすめのアイテムです。
一人でカラオケを楽しむときや、静かな環境でリモートワークに集中したいときなどにも使えます。
素材はさまざまで、発泡スチロール製やダンボールの軽量のものから、パイプと布でできた骨組みがしっかりとしたものまであります。
価格は素材によって異なり、ある程度の防音性が高いものは20~30万円ほどと高額です。
防音性はボックスによって異なるため、使用例などを参考に納得できるものを選びましょう。
壁用防音ボード
壁に取り付けるタイプの防音ボード(防音パネル)もあります。
防音ボードによっては壁に穴を開けるタイプもあるため、抵抗がある場合は突っ張り棒や両面テープなどを使って取り付けましょう。
価格はおおよそ防音効果に比例しているため、予算があれば高めの防音ボード検討してください。
安価なものであれば90cm×90cmで5,000円ほど、防音効果が高いものでは同じサイズで15,000円ほどになります。
吸音・防音材
リフォームで防音室をつくる際には、壁や床に吸音材や防音材を組み込みますが、吸音材・防音材をそのまま壁に貼り付けることもできます。
価格はメーカーが素材によっても異なりますが、60cm×60cmで5,000円ほどです。
ただし、吸音材・防音材はある程度の重量があるため、両面テープだけで固定することは難しいかもしれません。
壁に穴を開けるか、リフォーム業者に依頼することも検討してみましょう。
防音ドア
ドアは壁よりも薄い素材のため、ドアを通して音が漏れることがあります。
ドア自体に防音性がある防音ドアに交換することで、室内の防音性を高められるでしょう。
片開きタイプでスチール製のものは50~80万円、木製は28~35万円ほどです。
予算を抑えたい方は、ドアの前に防音カーテンを吊るすことでも、ある程度の音を防ぐことができます。
注意点
防音アイテムはリフォーム工事なしに利用できる点が魅力ですが、防音効果が充分でない場合もあります。
また、防音材や吸音材のように重量が重いものは取り付けが難しく、業者への依頼が必要な場合もあるでしょう。
どの程度の防音効果を期待するのか、また、DIYが可能なのかを調べてから、各アイテムを購入するようにしてください。
まとめ
マンションは空間が密接しているため、戸建て住宅以上に近隣への配慮が必要です。
音楽を楽しみたい方や静かに過ごす空間が欲しい方は、防音室をつくってみてはいかがでしょうか。
楽器やカラオケを楽しめるだけでなく、リモートワークを集中しておこなう空間としても使えます。
どのような使い方をしたいのか決めてから、リフォーム業者に相談してみましょう。
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